東南アジアに行くなら…『デング熱の心構えと対策』
こんにちは!マレーシアから木村希です。
私この度、在住6年にして初めてデング熱にかかりました。2014年に日本国内で69年ぶりとなるデング熱の感染が確認され、東京・代々木公園が閉鎖され大騒ぎになったのたのは日本に住むみなさんに耳に新しいかと思います。日本ではあまり身近に感じられないこの“デング熱”というネッタイシマ蚊を媒体として発症する感染症、マレー シアをはじめとする東南アジアでは決して珍しくはありません。実は世界110か国で毎年5000万人以上が感染する病気なのです。
私の場合…
(ちなみに感染するまでの潜伏期間は4-7日)
Day1: 昼まで元気だったのが急に夕方寒気と発熱、39度の熱で起き上がれなくなる
Day2-4: そのまま特に何もせず熱に耐えて普通に生活(笑)
Day5: 引き続き40度の熱。さすがに周りが心配しだし、ほぼ無理矢理病院に連れて行かれる。血液検査の結果、デング熱とわかり即刻入院。
Day6: 熱は下がるが血小板と白血球の値が非常に低く(これもデング熱の特徴)、絶対安静
Day7: 点滴と退屈に耐えられず希望退院
Day8-9: 全身の発疹とかゆみ止めも効かないほどのひどいかゆみで丸2日寝れず
Day10: 血小板の値は低いものの、とりあえず完治と言える感じ
(病室からの景色)
デング熱のウイルスが体内から出ていくには約9日かかり、その間患者にできることは“ひたすら水分をとる”ことだけ。ワクチンが存在しないため、入院と言っても、点滴はひたすら生理食塩水。とにかく水を持ってこられます。デング熱になっても入院になる人とならない人がいますが、それは血小板と白血球の値によるもの。万が一転んだり指を切ったりしたときに血が止まらなくなるため、あまりに血小板の数が少ないと私のように即刻入院&絶対安静となるわけです。
2回目かかると重症化しやすいと言われるデング熱。ひとえにデング熱と言ってもその型は4種類あり、最初にかかったときと同じ型のウイルスをもつ蚊に刺されても、もう発症しません。
ただ別の型をもつ蚊に刺されもし発症したら…インフルエンザよりは致死率が低いとはいえ“デング出血熱”という非常に危険な状態に陥ることも。
とはいえ、『2回目ならないように気を付けて!』と言われても、正直気を付けようがありません。自慢じゃないですがこの6年間、虫よけ対策は一切してこなかった私。発症するかしないかは、その時の体調やら色んな要因があるのでしょうが、正直、運だと思います。
そこで今回デング熱にかかって学んだ事をまとめると
1.やっぱりなるべく蚊に刺されないようにしよう
マレーシアではコンドミニアムや学校でモクモクと白い煙に包まれて“ペスト”がよく行われています。蚊の駆除です。デング熱の予防としてできることはひとつ、蚊に刺されないこと。
おすすめは東南アジアではお馴染み“タイガーバーム”の肌に貼るパッチ。虫よけスプレーもすごく強い香りですがよく聞きます。刺された時にもタイガーバームはよく使っています。最近は日本製の“蚊がいなくなるスプレー”を持ち歩く日本人をよく見かけます。ベープもよく聞くようなので、一時帰国の際に買っておくのもいいかも。
2.デング熱保険、入っておくといいかも
病院にもよりますが、デング熱の治療費は一概に高いです。2泊の入院でも10万円では全然ききません。その為、東南アジアに長く滞在される方はデング熱保険に入っておくといいかも。ちなみに私は海外の保険に一切加入していないので、実費でした(ひえー)。診断が出てから、ダメもとで加入できるか問い合わせましたが、やっぱり駄目でした(笑)。デング熱保険、加入はメール1本、簡単みたいですよ。
3.東南アジアで熱が出たら、デング熱を疑ってみよう
ここ数年、周りでデング熱にかかった人がちらほらいたのですが、正直他人事だと思っていました。私の場合、デング熱の主な症状である関節痛がなかったので尚更、40度の熱が5日続いてもデング熱とは露とも疑わず。ただデング熱ウイルスが見つかり診断が下せるのは発症して3日後以降、血小板の値に注意なのは5日目前後。来院のタイミングによっては入院せずに自宅で安静で治す人もたくさんいます。
4.患者に近寄っても移りません
デング熱とは蚊を介して感染する病気。人から人へは移りません。
いかがでしたか?今回の記事で東南アジア怖い…と思われた方もいるかもしれませんが、それ以上に来る価値のある場所がいっぱいあります!(笑)旅行の際は蚊除け対策をシッカリ忘れずガッツリ楽しんでくださいね♡
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