イスラム文化を知ろう!マレーシアKL近郊2大モスクについて
人口の6割がイスラム教を信仰しているマレーシア、国教はイスラム教です。1日5回のお祈りの時間にはコーランやアザーン(礼拝時間の告知)がどこかしこから流れてきます。
そこで今回は、マレーシア・クアラルンプールを代表する2つのモスクを訪ね、イスラムの文化について学んできました!
マレーシアに数多くあるモスク、祈りを捧げる神聖な場所でありながら、建てた人の思いやセンスを反映しそれぞれに個性のある造りとなっています。
近代イスラム建築やイスラミックアートを堪能するにはモスク見学が一番と言えます。
Masjid Putra @ Putrajaya
『可愛い』の一言に尽きるこちらの通称ピンクモスク。
首相官邸や財務省、最高裁判所などがある、マレーシア政治の中心地、行政都市として日々開発されているプトラジャヤの湖のほとりに建っています。
非常に美しい街並みが広がっているため、何度も観光に来た友人を連れて外観の写真は撮りに来たことがありますが、中に入ったのは今回が初めて。
しかも、なんと私たちがたまたま訪れたこの日が、1年に1回、普段はイスラム教徒以外決して入れない礼拝堂の中を見学できる日だったのでした。
ついてる!全ての女性とショートパンツの男性は、入り口近くでレンタルできるケープが必要です。
Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz Shah @Shah Alam
KL郊外のシャーアラムにあるこちら、通称ブルーモスクの名で知られ、140mと世界で2番目に高いミナレット(ドームを囲んで立つ尖塔)を持ち、規模も作られた当時(※1988年、偶然にも私の生まれた年!)では世界一、今でも世界で4番目の規模を誇ります。
大理石の白とトルコ産タイルの鮮やかなブルーのコントラストが印象的。
今回は50人以上いるガイドさんの中で唯一日本人、池田さんに案内していただきました。
ちなみに現在、ガイドさんなしでは見学が不可とのこと。
カリグラフィーと青の装飾が非常に美しい!また女性がモスクに入るのに、入り口でケープと髪を隠すためのトゥドゥンを貸してもらえます。
どちらも礼拝室にはステンドグラスからの鮮やかな光が注ぎ、天井にも柱にも施された幾何学模様とアラビア文字の装飾は圧巻。
またイスラム教における公共スペースは基本的に男女で分かれているため、お清めの場所もお祈り場所も男女別。
ブルーモスクでは2階に女性専用お祈りエリアが。ちなみに金曜の昼の礼拝は、男性はマスト。また断食も、妊娠中や生理中の女性は行わなくていいとのこと。
ミナレットからは、昔は声で人々に礼拝の時間を呼びかけていたそうです。1日5回流れるアザーンは各地のコンテストを勝ち抜いたプロの歌い手がライブでコーランを朗読しています。
モスクはマレーシアのムスリムの人々の文化的施設としての役割も担っており、子どもたちへの教育や時には医療、また結婚の成約を行う場所として人々の生活に欠かせない場所なのです。
この他にも、レイクガーデンにあるイスラム美術館はマレーシア初のイスラム文化をテーマとした美術館。イスラミックアートに触れたいという方には絶対に訪れてもらいたい場所です。
多民族国家・マレーシアでは、街の至る所で身近に“祈り”の光景を見ることができます。イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、人々はそれぞれの戒律を守りながら暮らしていますが、ほとんどの宗教施設が異教徒の外国人観光客に対してもオープンなのがマレーシアの魅力の1つと言えます。
マレーシアにお越しの際は、日本人にとってはあまり馴染みの深くないイスラム世界、是非味わってみてくださいね!
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