『魔女の宅急便』のキキも惚れこんだ…海風の薫る街「リスボン」は見どころ満載!
幼き見習い魔女の成長を描いた映画、『魔女の宅急便』
今や誰もが知っている、スタジオジブリの名作ですね。ひたむきに困難へ立ち向かう主人公「キキ」の姿は、公開から30年近く経った今もなお、私達の胸を打ちます。
この映画の舞台となった場所の一つに、ポルトガルの「リスボン」があります。
“あの家の影から、キキが顔をだすんじゃ…?”“この道の向こうから、トンボが自転車で駆けてくるかも!”と思ってしまうほど、リスボンは映画の世界そのものの場所。今回は、宮﨑駿監督も訪れたこの土地の魅力を、少しだけ紹介してみたいと思います。
リスボンってどんな街?
ヨーロッパの最西端に位置するポルトガル。15世紀~17世紀の大航海時代に最も栄え、ヨーロッパ諸国の中でも最初に海外に進出した国であると伝えられています。
そのポルトガルの首都が、リスボンです。西ヨーロッパでは最古の都市と言われるほど、歴史の古い場所でもあります。起伏に富んだ地形から、「7つの丘の都」とも呼ばれているのだとか。
大航海時代に得た富をつぎ込んで作られたと言われる「ジェロニモス修道院」からは、当時のポルトガルの興隆を肌で感じることが出来ます。
写真に見えるのはその一部であり、実際にはとても大きな建物。設立には、実に300年の時間を要したと言うから驚きです。
白い外壁と繊細な彫刻を特徴とするこの修道院は、「ベレンの塔」と共に世界遺産にも登録されており、リスボンを代表する観光名所となっています。
また、海辺の都市リスボンは魚介類が美味しいのも魅力です。レストランに入ると大きな貝やお魚がドドン!と出てきて、お店によってはとてもリーズナブルにいただくことができます。
中でもオススメは、「Cervejaria Ramiro」(http://www.cervejariaramiro.pt/)というレストラン。
こちらの料理は、どれも本当に美味しかったです…。
キキにニシンのパイを届けてもらった女の子は、「このパイ嫌いなのよね」なんて言っていましたが、リスボンでシーフードを食べないのは本当にもったいない!ぜひ舌鼓を打ってみてください。
カラフルな絵タイル「アズレージョ」は必見
さてヨーロッパと言えば、赤い屋根の家々をイメージする方も多いのではないでしょうか。
『魔女の宅急便』にも赤い屋根のお家がたくさん登場しますし、リスボンにもそんな家が軒を連ねる場所もあります。高台に建つ「サン・ジョルジェ城」周辺も、その一つですね。
(夕日に照らされるサン・ジョルジェ城と、その周辺の景色。)
一方で、リスボンの街並みを楽しむために、もう1点注目したいことがあります。それは街のいたる所で見かける、色とりどりの「アズレージョ」です。
アズレージョとは、ポルトガル語で「タイル」のこと。最近では、絵や文様が描かれている「装飾タイル(絵タイル)」を示すことが多いようです。
アズレージョは普通のアパートやお店の外壁などにも貼ってあるのですが、これがとにかくカワイイ!リスボンを始め、ポルトガルの街を歩けばどこでも目にすることが出来ます。
晴れた日には青い空とも相まって、カラフルで素敵な街並みを作り出します。
「こんな景色を見下ろしながら、キキは飛んでいたのかな…」なんて想像してしまいました。
アズレージョはお土産としても販売されており、安いものでは2ユーロ~3ユーロで手に入れることができます。割れないように持ち運ぶ注意も必要ですが、リスボンの思い出の一つに加えてみるのも良いかもしれません。
穏やかな時間と元気をくれる場所、リスボン!
これまでにヨーロッパの国や場所をたくさん尋ねてきましたが、私はダントツでリスボンがお気に入りです。
それは、この場所に「懐の深さ」を感じられるからなのだと思います。
砂浜でシェリー酒を飲みながら語らう若者や、道端のベンチで喋っている老人たち、夕暮れの散歩を楽しむ夫婦…。
リスボンには、そういったシンプルな時間の使い方を、自然に楽しめる人々がたくさんいました。
それはリスボンの街が、私達を「どんな在り方でも受け止めてもらえる」という気持ちにさせるからなのかも。いつの間にか肩の力が抜けている…そんな不思議な街なのです。ボーリングもカラオケもゲームセンターもないけれど、それが最高、それが良い。
という訳で、海外旅行の行き先に迷ったら、ぜひリスボンへ!「落ち込んだりもしたけれど、私は元気です」というキキの言葉に、共感できること間違いなしです。
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