ロシアの美しき中世の町並み「黄金の環」を訪ねてみよう②
かつてロシアの政治・文化の中心として栄えた歴史ある町が環状に並ぶ「黄金の環」。
今日はウラジーミルからさらに北26kmにある古都群のひとつ『スーズダリ』(Суздаль)をご紹介します。
モスクワからウラジーミル間は鉄道がありますが、
その先のスーズダリへはバスに乗り換え30ほどかかります。
バスは朝6時半から30分間隔で運行し、朝6時半から夜は21時過ぎまで走っています。
バスの金額は時間帯によって76.50ルーブル(約115円)~となっています。
では、まず町の北側からご紹介します。
『スパソ・エフフィミエフ修道院』
(Спасо-Евфимиев монастырь)
(世界遺産)
↑スパソ・エフフィミエフ修道院内にあるオブラジェーンスキー聖堂
(Спасо-Преображенский собор)
1352年にスーズダリの北、カーメン川のほとりに建てられた修道院です。
要塞のような高い城壁で囲まれていたため、
当時のバリス・コンスタンチーノヴィチ大公は『町を見守る要塞』と呼んでいたそうです。
修道院内には、3つの教会と聖堂、鐘楼そして修道院の懲罰室があります。
『木造建築博物館』
(музей деревянного зодчества)
18~19世紀に建てられた木造建築物が野外に展示されています。
当時の農民の生活を垣間見ることができます。
この博物館にある建物は
全てウラジーミル、スーズダリ周辺地域にあった建物を集めたものです。
↑壁に沿うようにベンチがあるのは、ここで寝るためです。
昔は場所が少なかったため、ベンチをベッド代わりにしていました。
↓赤ちゃんの揺りかごが天井からぶら下がっています。
両親が働きに出ているときは、子どもたちが木の先端を動かして子どもをあやしていました。
↓ロシア式暖炉(Печка)
昔の家には必ずこのペーチカ(ロシア式暖炉)がありました。
家を暖めるだけではなく、かまどとしても利用されていました。
↓また、寒い冬はこのペーチカの上で寝ることもできました。
ペーチカに木製の階段がついていて、上に登れます。
特に、子どもたちや女性がここに寝ていました。
↓全体地図です。けっこう広いのでゆっくり散歩しながら回れます。
『クレムリン』(Кремль)
(世界遺産)
最後は木造建築博物館から徒歩15分ほどにあるクレムリンを紹介します。
このクレムリンはスーズダリで最も古く11世紀に建設されました。
↑クレムリン内にあるラジヂェストヴェンスキー聖堂
(Богородице-Рождественский собор)
↓ラジヂェストヴェンスキー聖堂の隣にある府主教宮殿の内部。
(архиерейские палаты)
現在は博物館になっています。
見所は「宮殿の応接室」です。
ウラジーミルとスーズダリはとても近いので、
是非合わせて行って下さい!
【スパソ・エフフィミエフ修道院】
住所:レーニン通り135k8(ул. Ленина, 135к8)
電話番号:(49231)2-07-46
開館時間:10時~18時
休館日:月曜日・毎月最終木曜日
料金:全展示400ルーブル(約600円)
※鐘楼のベルコンサート:10:30、12:30、 13:30、 15:00、 16.30
【木造建築博物館】
住所:プシュカールスカヤ通り27B(ул. Пушкарская, 27Б, Суздаль)
電話番号:(49231)2-07-84
開館時間:夏季9時~19時
冬季10時~16時
休館日:水曜日
料金:250ルーブル(約375円)
※博物館内の公園は休館日問わず歩くことができます。
【クレムリン】
住所:クレムリョフスカヤ通り20(ул. Кремлёвская, д. 20, Суздаль)
電話番号:(49231)2-16-24
開館時間:10時~18時
休館日:火曜日・毎月最終金曜日
料金:ラジヂェストヴェンスキー聖堂内のみ100ルーブル(約150円)
全展示(府主教宮殿含む)250ルーブル(約375円)
※外観のみの見学はいつでも可能
名前 | ロシアの美しき中世の町並み「黄金の環」を訪ねてみよう② |
---|