ナイアガラで請求されるツーリズム負担金って何!?
ナイアガラの滝といえば、世界三大瀑布の一つで、北米を代表する観光地。
毎年、多くの日本人の方も訪れます。
初めて来られる方も多いと思いますが、ホテルやレストランでお金を払う際、見慣れない項目があることに気付くかもしれません。
Niagara Tourism Fee ナイアガラ観光負担金
法的には、Destination Marketing Fee と規定されているそうで、市町村レベルでその観光振興やマーケティングのために、資金集め(寄付集め)をしてもよいことになっているのだそうです。
ナイアガラでは、2004年にこの制度を始めたそうですが、今回初めてその実態調査が行われ、その結果が公開されました。
そして、問題指摘がされています。
問題となった点の一つは、ホテルやレストランがお客に対して、この請求がなんであるか、また払わなくてもよい(善意)ものであることを説明していない点。
ほとんどの観光客は、よほど異常な金額でない限り、請求通りに払いますよね。
多少税金やチップが高い程度に思ってしまいますし、もっともらしい名目の請求であれば、税金かと思って、仕方ないと思うでしょう。
請求書への記載は、消費税(HST)の下に、
Tourism Improvement Fee (TIF)
Attractions and Promotions Fee (APF)
Niagara Falls Destination Fee (NFDF)
Destination Productivity Fee (DPF)
など、お店やホテルによって、様々な名称がつけられています。
この法制の考えは、地元観光の振興、マーケティングのために必要な資金の一部を観光客の善意にお願いして集めてもよいというもので、ナイアガラの場合には、花火大会の費用や、夜間照明などの費用に充てられるのだそうです。(この使途についても、疑問があるようですが)
重要な点は、
善 意
ということ。
つまり、いくらレストランやホテルが請求書にこうした項目を載せてきても、お客は払う義務はなく、払いたくなければ、こうした項目を抜いてくれと正当に言えること。
そして、その場合、レストランやホテル側は、こうした項目を請求書から抜かなくてはいけないということ。
こうした説明は、レストランやホテルが顧客に対してしなくてはいけない大切な項目ですが、ほとんどの場合、ないも説明せず、黙って請求書に記載しているのだそうです。
まるで、お客をだましているかのような実態。
もう一つの点は、その請求率が急激に上がっていること。
これまでは、大体3.8%程度の請求で、ちょっとチップを多くあげる程度だったそうです。
ところが、最近では、この率が8%や10%に上がっているケースがあるそうです。
さすがに10%となると、多めのチップにしては大きすぎますね。
ナイアガラの滝はカナダを代表する観光地で、ほとんどの方は大変満足されていると思いますので、善意でこうした金額を出してくれる方も多いと思います。
隠すような、騙すような請求の仕方ではなく、堂々と説明して、お願いすればもっと資金が集まるような気がしますけどね。
今度、ナイアガラに来られた際には、請求書をよく見てみてください。
そして、ナイアガラ観光に満足されたら、こうした観光振興資金、出してあげてください。
お願いいたします。
(でも、やっぱり10%は大きいなあ・・・3.8%程度なら、まあ考えないでもないですが)
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