環境への取り組みが甘いカナダ
今日の話題は、今日がEarth Dayであることにちなんで、カナダの環境問題取り組みレポートカード。
Conference Boardによる最新環境取り組み調査によると、カナダの成績はなんとDでほぼ落第の成績。
お隣米国や兄弟のオーストラリアより上にいるとはいえ、調査16か国ではほぼ最低グループ。
同調査でカナダの州別ランクを見ると、
オンタリオ州 B
ケベック州、ブリティッシュコロンビア州、プリンスエドワード島、C
マニトバ州 D
サスカチュワン州、アルバータ州、ニューファンドランド・ラブラドール州、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州 D-(マイナス)
と、まあ壊滅状態です。
その中で、唯一Bを獲得したオンタリオ州が評価された点は、
ー大気汚染の低さ (山がないために吹き抜ける風が強いことが要因かもしれませんね。)
ー発電にかかる温室ガス排出の低さ
報告書ノートでは、カナダは土地が広大で、極寒の気候環境、そして資源依存度が高い経済であることが述べられていますが、目標にはまだまだとのこと。
その中で、唯一Aをもらった点が、オンタリオ州が評価された点と同じ 発電にかかる温室ガス排出の低さ。
カナダ国内の発電は約80%が水力発電と原子力発電で賄われており、温室ガス排出は低く、ノルウェー、スイス、フランス、スウェーデンに次いでいるそうです。
(写真は、トロント市中心から30キロほどにあるピカリング原子力発電所)
地震がほとんどないために原子力発電に対する不安は少なく、水は豊富にあるために水力発電は至るところにあることが、カナダの強味。
京都議定書で約束した排出ガス削減目標達成に最初に白旗を上げたのもカナダ。
新しい政権になって、環境への取り組みに対して積極的な姿勢を示していますが、さてどこまでできるでしょうか。
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