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フランス中部で中世を感じる夏の旅3.Poitiers編

フランス中部の旅もいよいよ折り返しです。


Limousin(リムザン)地方を発ったあとは、最終着地点である港町のLa Rochelleを目指しますが

その前にPoitiers(ポアチエ)というとても歴史の古い街の方に立ち寄ってみましょう。


ヴィエンヌ県の県庁所在地でもあり、非常に栄えた街です。
勾配の急な山あいに囲まれた街はまるでジブリの映画のよう。


カエサルがここを訪れた時にはすでに街があったということなので、
2000年以上続く非常に古い街であることがわかりますね。



10日間ほど、田舎の小さな街を点々としていた私にはとてつもない大都会に見えました。笑

かつては大きな軍事施設があり、
現在は最先端の技術開発などが積極的に行われているという一面も持っています。


そして、山あいに囲まれているので、
街のあちこちが坂道や階段になっていて徒歩での移動が一苦労!



平面の地図上ではすぐそこの場所でも、実際には長くて急な階段をえっちらおっちら。。。

坂をのぼった先には、静かな住宅街に突然現れる大きな教会
Church of Saint-Hilaire the Great Poitiersが待っていました。

1049年に最初の建造がおこなわれたという非常に歴史の古い教会です。

しかしながらフランスの地方がほとんどそうであるように、
この街も幾度もの戦争を乗り越え、教会は古びてしまいました。

そして1800年代に再建されて今のゴシック調の建物へと生まれ変わったそうです。

©︎Giancarlofoto

美しくて巨大な内装は、全ての石造り教会に共通するように、音の美しい響きを生み出します。ここにもいくつものパイプオルガンがあり、きっと街中に美しい音色を届けているのでしょうね。

市街地は、古い町並みを綺麗にレストアしてあって、
スペースの使い方もとても贅沢です。

とても美しい町並みは、一見の価値あり!

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そしてPoitierから車で約20分ほどの場所にあるVouilleという小さな街にも立ち寄りました。

マルシェが賑やかです。そしてマルシェにかかせないのは音楽。
ミュージシャンたちがピアノやチェロ、サックスなどを持ってきて青空の下で音楽を奏でています。

Aubusson編でもご紹介したように、フランスの田舎町では夏になると各地の教会や古城などでコンサートツアーが行われ、
こうしたマルシェでの演奏はそのプロモーションの一貫のようでした。

夏はオーケストラなどが休暇期間に入るそうなので、その間にアーティストたちは個人的な演奏活動をされているようです。

こんなところでプロの演奏が聴けるなんて、
そしてこのように生活に根ざした音楽があるというのはとても豊かですよね。

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少し街を離れてみましょう。

なんと高台に現れたのは
現在誰も使っていない古城。

Château de Montreuil-Bonninというこちらのお城は11世紀に建てられ、
現在は一部コンサートホールやレストラン、公民館のような使われ方をしていますが大部分にはメンテナンスが行き届かず、なんとも風情のある・・味のある風格を漂わせています。

この辺の貴族か大地主が住んでいたのでしょうか。
小さな門や古びた橋にお城らしさと、その名残の物悲しさを感じますね。

この旅を通じて思ったこと。
教会は何百年経っても人々の信仰の礎であり続けられるし、
何度焼けても倒れても、人々が再建します。
でも、主人を失ったお城はあっという間に廃れてしまうのですね。

今度はきっとフランスの物悲しいお城を巡る旅もしてみたいと思います。

少し情緒に浸ったところで

次回はフランス中部を巡る旅、最終地点へまいりましょう。

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