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『魔法の都』 プラハで見た、幻想と魅惑の博物館!

チェコの首都「プラハ」。
ヨーロッパのほぼ中央に位置し、1000年以上の歴史を有する由緒ある土地です。
2つの大戦の戦火を免れたことから、当時の面影を残す古い建築物も数多く存在しています。
その街並みは「百塔の街」「建築博物館の街」など数々の異名を持ち、現代においても当時の趣をそのままに伝えてくれます。

 

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(旧市街地の天文時計)

 

プラハは芸術や音楽の街としても名高く、小説『変身』で有名なフランツ・カフカや、『モルダヴ』を作曲したベドルジハ・スメタナらを輩出した場所でもあります。

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(モルダヴ川とプラハ城)

 

「ヨーロッパの魔法の都」でもあるプラハ

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(カレル橋)
このように文化の花開いたプラハですが、今回は一風変わった観光スポットをご紹介します。

 

プラハの文化と歴史を支えた立役者として、皇帝・ルドルフ2世の存在を挙げることができます。
プラハが神聖ローマ帝国の首都であった14世紀、ルドルフ2世は多くの芸術家や学者たちをプラハに呼び寄せ、彼らを手厚く保護したためです。

中でも、ルドルフ2世がいたく関心を示したのが「錬金術」。
当時は、鉛などの金属から金を作り出すことができると信じられており、呼び寄せられた学者たちは日夜研究に没頭しました。

このことは、プラハが「ヨーロッパの魔法の都」と呼ばれる所以の一つでもあります。

そんな彼らの実際の研究室が、現存しているんです!

 

錬金術博物館は、一見の価値あり!

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青色のドアが眩しい、「錬金術博物館」。
近年おきた洪水の際に偶然発見された研究室が、そのまま博物館となっている大変貴重な場所です。
今でもプラハには当時の研究室が数多く眠っていると言われていますが、発見されているのはほんの一部なのだとか。

内部の見学は、ガイドさんによる英語の解説を聞きながら進むツアー形式。
ツアー自体は30分程度であり、2016年12月現在では1時間に2回行われています(00分と30分にスタート)。
建物の扉を開けるとすぐに受付がありますので、そちらでチケットを購入しましょう。
大人と学生とでは料金が違いますから、注意してくださいね。

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ツアーが始まると、妖しげなシャンデリアが目を引く部屋に案内されます。
この部屋は、世を忍ぶ仮の姿として作られた、言わば「表向きの応接室」。
と言うのも、ルドルフ2世が皇帝の座を辞した後、錬金術は近代化学の発達とともに否定され、衰退の道を辿ることとなったからです。
研究自体は秘密裏に行われていましたが、表向きは薬局として営業していたのだそうです。

 

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右手下方に少しだけ見えるのが、実際の研究室へと続く階段。
実はこの階段、忍者のからくり屋敷のように、左の本棚にある仕掛けを手順通りに解除しないと現れない「隠し階段」なのです。
錬金術の研究が、どれだけひた隠しにされてきたかが分かります。

 

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こちらは、当時実際に使用されていた窯。写真に見えるガラス瓶の中には、当時作られたものもあります。
窯の奥にはプラハ城まで通じる数キロに渡る地下道があり、ルドルフ2世はこれを通じて研究室の様子を見に来たと伝えられています。また、他の小部屋からはプラハ外に通じる地下道もあり、有事の際には研究者達が逃げられるようになっていたそうです。

この他にも、錬金術にまつわる逸話や研究者たちの残したメモなど、魔都プラハを象徴するに資料にたくさん出会うことができます。
お土産も販売されており、手頃な価格で購入することができます。

 

スキマ時間で、中世の「魔法」を感じてみる

こちらの博物館、建物自体はこじんまりとしていますが、見ごたえがあり個人的にはとてもオススメです。
旧市街地からもほど近く、中心部から徒歩で行くことが出来ますから、ちょっとした空き時間に巡れるのも嬉しいポイントです。
現代化学の祖となった錬金術を通じて、中世プラハの妖しげな雰囲気を肌で感じてみてはいかがでしょうか?

 

 

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